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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2005年7月26日 アルマティ 酒田 剛

カザフスタン政府、金属や原油の貨物輸送による鉄道運賃を値上げ

 地元各紙は、カザフスタン自然独占調整・競争保護庁(料金調整を管轄)が7月1日から国内及び輸出入に適用される鉄道運賃(Tariffs)を値上げしたと伝えた。今回の値上げは、貨物輸送による鉄道運賃のベースとなる商品係数を改定したもので、改定(値上げ)幅は、非鉄金属・鉄類(いずれも加工品・スクラップ共)で11%、原油が13%。商品係数の改定は、国境輸送の多いロシア側の変更に連動して行われることが多いとされる。カザフスタンにおける鉄道輸送のサービスは「鉄道輸送再編の国家プログラム」に基づき、昨年7月より鉄道網の資産会社、機関車牽引を行う会社、貨物荷役を扱う会社に再編されて行われており、料金体系も鉄道運賃と機関車索引や貨物荷役などのサービス料の合計で計算される。また、単一料金設定で運用されてきた「料金表10-01」は、この過程で廃止されている。
 参考までに、今回の改定が鉄道運賃に及ぼす影響を試算(金属をアルマティ~中国国境ドルジバ(カザフスタン側の国境駅)までの878km輸送した場合)した結果は、以下のとおり。
 旧Tariffs:USドル810/wagon(条件:Loading Weight 60t/wagon)
 新Tariffs:USドル860/wagon(同上)

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