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ニュース・フラッシュ

2005年8月15日 シドニー 久保田博志

豪州・Oxiana社、Xstrata社からの買収防衛策

 Oxiana社(本社:メルボルン)は、投資銀行のMaquarie BankをXstrata社(スイス資本)からの敵対買収に対抗するためのアドバイザーとして指名した。
 Oxiana社は、Xstrata社からの買収のアプローチはまだないとしているが、買収金額は20億豪ドル程度と考えている。
 Oxiana社は、近年、Olympic Dam鉱床と同じ鉱床タイプのProminent Hill銅・金・ウラン鉱床(南オーストラリア州)を発見したほか、Sepon金・銅鉱山(ラオス)での金資源量が120,000ozと倍増しているなど急成長している。
 8月始に1豪ドル/株であった同社の株価も急上昇し、8月12日の株価は1.245豪ドル/株に達している。
 但し、Xstrata社(スイス資本)のFalconbridge社権益19.9%取得(17億USドル)によって、Xstrata社によるOxiana社(本社:メルボルン)の買収の可能性が薄れたとの見方もある。
 Xstrata社は、Oxiana社に加え、ミネラルサンドを生産するIlluka社(本社:パース)を買収ターゲットとしていると言われているが、いずれの買収に対しても公にはその態度を明らかにはしていない。

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