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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛 ベースメタル
2005年8月22日 ジャカルタ 池田 肇

タイ・Padaeng、2005年下半期の亜鉛生産は減産へ

 東南アジア唯一の亜鉛地金製錬所、ベルギー・Umicoreが46.9%出資するタイ・Padaeng Industry社は15日、国内の亜鉛地金需要が減退しているため、2005年下半期の亜鉛地金生産は減産する方針と明らかにした。
 同製錬所の2005年上半期の亜鉛地金生産は5万3,043tで前年同期比7.4%減産したが、下半期も引き続き減産する見込みである。
 同社は、2005年下半期は経営が停滞しており、亜鉛地金の需要は低迷していくと予想している。
 しかし、同社の2005年上半期の売上は32億バーツ(約7,800万USドル)で前年同期比11.5%の増収となった。この結果、純利益は3億3,300万バーツで、同1億3,000万バーツに比べ3倍増となっている。これは年初の亜鉛相場上昇を反映したものである。2005年第2四半期の亜鉛地金相場は1,273USドル/tで、前年同期の1,027USドルに比べ24%増加、これが収益上昇の要因である。
 Padaengの亜鉛地金生産能力は11万tで、生産量の85%をタイ国内で販売している。

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