ニュース・フラッシュ
2005年8月23日
サンティアゴ
中山 健
アルゼンチン・Agua Rica鉱床開発に地元民が反対運動
8月17日付け地元紙等によると、カナダNorthern Orion社の有するアルゼンチン共和国Catamarca州Agua Rica鉱床開発に地元民が反対しており、9日には近くのSanta Maria町で数百人がデモ行進を行った模様である。地元反対派は800人が参加したと報じているがNorthern Orion社によると100~120人以下だった模様、地方選挙を控え票稼ぎ目的のための反対運動が主体ではなかったかと見られている。一方Northern Orion社が飲料水および灌漑用の地下水調査のためのボーリング計画を申請したところ、地方裁判所はアルゼンチン鉱山局が環境影響調査を承認するまで調査行為を停止するよう命令しており、鉱山開発に対して州政府も神経を尖らせていることが伺える。Agua Rica鉱床の確定および推定資源量はカットオッフ品位銅:0.2%で14.6億t、銅:0.44%、モリブデン:0.03%、金:0.19g/tで開発費は10億ドルと見込まれている。目下F/Sのためのボーリングが計画されているが2か月ほどの遅れをきたしている模様である。
