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ニュース・フラッシュ

2005年8月26日 シドニー 久保田博志

BHP Billiton社、オーストラリア史上最大の利益

 BHP Billiton社(本社:メルボルン、ロンドン)は、8月24日、2005年6月末期の年間財務状況報告(暫定版)で、オーストラリア史上最大の利益となる86億豪ドル(65億USドル)であることを明らかにした(2位は2004年BHP Billiton社の49.4億豪ドル、3位は2005年Telstra(電話通信会社)の44.5億豪ドル)。
 この記録的な利益に貢献したのは、鉄鉱部門の28.2億USドル(2004年比148%増)、ベースメタル部門の21.8億USドル(同88%増)、石油18.3億USドル(同32%増)、アルミニウム9.8億USドル(同26%増)、燃料炭6.2億USドル(同163%増)などであった(いずれも税引き前利益)。特に、鉄鉱、ベースメタルは同社部門中最高利益を上げていた石油部門を抜いてそれぞれ、1位と2位に躍進している。
 また、これまでの日本に代わり中国が同社の最大の取引相手となるなど、中国経済の成長が同社の利益を押し上げている。
 BHP Billiton社の利益は、1975年当時はGDPに占める割合は16%であったが、今回のそれは27%に相当するなど、オーストラリア経済にも多大な影響を与えている。

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