ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 亜鉛 ベースメタル
モンゴル・ツムルティン-オボ亜鉛鉱山開発が竣工
モンゴル東北部、Choibalsan(首都ウランバートル東約630km)の南約170kmに位置するツムルティン-オボ(Tumurtin-Obo)亜鉛鉱山開発がいよいよ竣工する運びとなった。有色金属集団公司によると、8月28日に現地で同鉱山の竣工式が行われるとしている。竣工式には中国から国家発展改革委員会、商務部、中国輸出入銀行、及び国有資産監督管理委員会とモンゴル政府関係者の他、建設を直接担当した中国有色金属集団公司の張健総経理他、有色金属集団幹部が出席する予定。
ツムルティン-オボ(Tumurtin-Obo)亜鉛鉱山開発は、2000年にモンゴル大統領が中国訪問時、中国-モンゴル両国で開発することを政府レベルで合意したのが発端。中国側も国内の亜鉛原料確保の上で重要視しており、2003年6月に胡錦涛主席がモンゴルを訪問した際、同亜鉛鉱山開発を中国-モンゴル両国の協力プロジェクトの模範工事とさせると明言し、また2004年5月には在モンゴル中華人民共和国大使館高樹貿大使、モンゴル副総理がはく土発破式に出席するなど中国、モンゴル両政府はかなり重要視している。
ツムルティン-オボ亜鉛鉱山開発プロジェクトは、中国及びモンゴルの合資によるプロジェクトで、株式比率は中国有色金属建設株式有限公司51%、モンゴル側(国)49%となっている。同鉱山の開発は中国政府による特恵貸付制度が用いられ、建設に3,800万USドルを投資する計画と報じられている。同鉱山は露天掘りにより採掘され、採掘可能な亜鉛埋蔵鉱量は103万t(金属量)、平均品位は12%~13%。
亜鉛鉱石の生産能力は採掘・選鉱量が30万t/年で、亜鉛3.6~3.9万t/年(金属量)の亜鉛精鉱を生産し、全ての亜鉛精鉱は中国国内向けに販売される予定。
