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ニュース・フラッシュ

2005年8月29日 ジャカルタ 池田 肇

Philnico、フィリピン政府と負債処理で交渉開始

 フィリピンのPhilnico Industrial社が25日、同国南部、Nonoc島にあるニッケル精錬所の生産再開を進めるために処理する必要のある3億2,500万USドルの負債処理に関してフィリピン政府と交渉を開始した。同社は具体的な提案を同国政府に提示していないが、負債を株式に転換して譲渡するなど種々の負債処理の検討を行っている。しかし、同国政府と同問題で和解できる時期について明らかにしなかった。
 Philnicoニッケル精錬所は1986年に閉鎖されており、同社にとって政府との交渉は同精錬所が生産を再開できるかどうか重要な意味を持っている。
 中国のJinchuanグループと上海宝山製鉄所が総額9億5,000万USドルを投資して同精錬所の生産を再開させる方針で、Philnicoは中国側と同精錬所の生産再開に向けた交渉を順調に進められるかどうかの岐路に立っているからである。
 中国側は現在、同ニッケル精錬所の実態調査を行っており、10月には完了させる予定となっている。

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