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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2005年9月1日 北京 納 篤

中国西部地区、非鉄金属資源のポテンシャルは中国で最大

 青海省西寧市で開かれた“第3回中国(西部)非鉄金属鉱業開発国際セミナー”において、中国有色金属工業協会の康義会長は西部地区が中国の非鉄金属産業発展の推進役で、非鉄金属資源のポテンシャルが最も高い地域であると述べた。
 同会長によると、西部地区12省の面積は686.7万km2、中国全土の71.45%を占めているが、人口が3.69億人で国内総人口数の28.8%に過ぎない。しかし、国内で発見された170種の鉱産資源の全てが西部地区で発見され、既に130種の埋蔵量を確定している。西部地区は中国の重要鉱産資源基地として位置づけられており、鉱物資源埋蔵量は国内全体の半分以上を占め、そのうち、銅、鉛、亜鉛、錫、アンチモン、コバルトなどが60%以上を占め、特にニッケルは90%以上を占める。
 西部地区は中国国内の重要な非鉄金属鉱産資源の保障地区であり、西部地区には国内主要非鉄金属鉱床生成帯を有する。これまで実施してきた地質調査の結果、新彊ウイグル自治区の東天山鉱床生成帯で土屋―延東地域等で大型銅鉱床が発見される等、銅資源量約426万tを確定している。また、西南三江地区(注)においても、雲南中甸普朗などの一連の大中規模銅・鉛・亜鉛・銀多金属鉱床が発見されており、銅資源量約340万t、鉛・亜鉛資源量約1,000万tを確定し、さらにはチベット自治区南部に位置する雅魯蔵布江鉱床生成地区でも銅資源量700万tを確定させていると言う。
 (注)三江地区とは怒江、瀾滄江、金沙江の3つの川が平行して流れている地域で、ここでは雲南省、チベット、青海省の3省に跨っているチベット高原の南に位置する雲南省内の地域

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