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ニュース・フラッシュ

2005年9月6日 アルマティ 酒田 剛

カザフスタン・Kazatomprom社、モリブデン鉱の処理プラントを建設へ

 地元各紙によれば、カザフスタンのKazatomprom社は1百万t/年のモリブデン鉱を処理し、酸化モリブデン1千t/年を生産するプラント設備の建設計画を8月26日に明らかにした。2005~2007年に180百万USドル以上の投資を行い、Akmola州のStepnogorsk Mining-Chemicals Combine内に今後3か月をかけて選鉱場の建設と酸化モリブデン生産設備の据付工事を行う。生産開始は2006年初めの予定。同社は先にEureka Mining社(英)との間でモリブデン埋蔵量が21千tのShorskoye鉱床(東Kazakhstan州)を採掘するためのJV企業Moliken社を設立しており、原料はそこから供給される。この他、KyzyltuとSeletinskoyeの銅・モリブデン鉱床でも鉱山開発計画が進展中と報じられている。
 別に伝えられるところでは、Kazatomprom社が南カザフスタン州でウラン鉱床開発を行っているロシア・キルギス・カザフのZarechnoye JVプロジェクトでは、対象地域を自然保護区域から除外する措置などで1年近く工事が中断したが、2005年6月に再開、2006年上期の生産開始を目指している。同プロジェクトは2005年2月にTVEL社(露)が権益20%を売却し、現在はKazatomprom社とTekhsnabeksport社が各49%、Atomredmetzoloto社とKara-Balta Ore Processing Combineが各1%を所有している。
 ロンドンAIMに上場するEureka Mining社は、Celtic Resources社(アイルランド)からスピン・オフした企業で、ロシアChelyabinsk州では3つの銅鉱山開発を進めている。

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