閉じる

ニュース・フラッシュ

2005年9月12日 メキシコ 権藤 浩

グアテマラ・マーリンプロジェクト、グラミス社とIFCが調査結果を支持

 カナダに本社を置くグラミス・ゴールド社HP(9月8日付)及び世界銀行グループ国際金融会社(International Finance Corporation:IFC)HP等によると、両者は、世界銀行のアドバイザリー・オンブズマン(CAO)が実施したグアテマラのマーリン・プロジェクトの調査報告書を支持すると発表した。
 CAOは、シパカパ町地元住民団体から、マーリン・プロジェクトが環境・社会影響評価なしに実施されていることへの苦情を受けて調査を開始した。
 CAO報告書は、マーリン鉱山開発によってシパカパ町民の利用する水への水質汚染影響は殆どなく、鉱山用水への若干の影響が生じるだけとし、地元住民団体に対して、これまで地元一般住民への恐怖と緊張を高めた攻撃的かつ根拠ないキャンペーンを批判している。一方、IFCに対して、人権問題や治安部隊問題への具体的な対応策が不明瞭な中で、環境・社会影響評価の妥当性を判断したプロセスが明瞭でなかったと批判している。
 なお、グラミス社は、2005年9月6日、同社社長とグアテマラ大統領は、コンセプシオン・テュテュアパ町とサン・ミゲール・イスタウアカン町の間の20km道路改修工事の起工式に参列、同社はこの道路改修工事に約5百万ドル投資を予定。更に、これまでの学校・診療所建設、医療サービスへの投資に加え、今後シエラマドレ基金へ年間40万ドルを投資するとしている。

ページトップへ