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Falconbridge社、ブラジルでニッケル鉱床を発見
Falconbridge社は同社が所有するブラジル北部Para州Araguaiaニッケルラテライト鉱区の二か所で新たなニッケル鉱床を発見したと発表。これは2004年10月、同社の探鉱チームによりはじめて掘り当てられたもの。現在は初期探鉱段階だが、今のところ有望だと考えられている。
ニッケルは供給が需要に間に合わない状態にあり、高値が続いている。今後、数年の間にInco社のVoisey’s BayやGoroなど新しい鉱山が生産を開始する予定だが、これらの鉱山の他にもプロジェクトの生産が開始されない限り、依然として供給不足が続くと言われている。通常、鉱床発見から生産まで5年かかることや同社の発見はまだ初期探鉱段階であることから、その重要性の判断が難しいなどの指摘もあるが、同地域では現在Canico社が同鉱床から西へ230kmにあるOnca Puma鉱床のニッケルプロジェクト(生産時期も2005年末には決断される予定)に取り組んでいる他、ブラジルのCVRD社も2008年末に生産開始予定のVermelhoニッケル鉱山へ12億USドルの投資許可を出すなど、同地域のニッケル開発は盛んで、それにともなう道路・鉄道設備や電力設備などもすでに整っている。このため、同鉱床は地理的に有利な位置にあると考えられている。
なお、Falconbridge社は、ニューカレドニアのKoniamboプロジェクトでのフィジビリティー調査を終え、2009年の生産を目処に、現在、このプロジェクトにかかる22億ドルの資金調達を行っている。
