ニュース・フラッシュ
2005年9月20日
サンティアゴ
中山 健
アルゼンチン鉱業会議所(CAEM)鉱業活動反対運動への対策検討
9月13日付け地元紙等によると、アルゼンチン鉱業会議所(CAEM)は、最近同国で活発になってきた鉱業活動反対運動に対する対策を検討していると発表した。ただしその内容は明らかにされてない。アルゼンチン鉱業会議所のJorge Fillol会頭は最近各州で起きている反対運動に対して次のようにコメントしている。
- Mendoza州:
- Mendoza州当局は、州政府による環境および鉱業法標準化のため90日間金および銅鉱業活動停止を発表した。これに対してアルゼンチン鉱業会議所は州知事に対してこの決定を取りやめるよう書簡を送った。
- San Juan州:
- Cerro Mercedario地区では観光セクターからの反対で同地区に鉱業権を有するSan Juan州鉱業探査公社(IPEEM)が鉱区のテンダーを見合わせている。Fillol会頭は、州政府は鉱業に理解があり反対運動を止めさせ問題を解決しようとしていると語っている。
- Chubut およびRio Negro州:
- 両州はアルゼンチンにおける鉱業反対運動の巣窟で特にEsquel鉱床の開発は、将来展望が開けないまま2003年から行き詰まっている。またRio Negro州では2005年 6月鉱業活動におけるシアンと水銀の使用を禁止する法律を制定している。
