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ニュース・フラッシュ

2005年9月23日 北京 納 篤

中国株洲製錬集団、原料不足を解消のため海外投資を急ぐ

 安泰科及び株州製錬集団有色金属公司によれば、中国最大の亜鉛生産企業である株洲製錬所は、原料不足問題を解決するため積極的に海外での亜鉛鉱山の権益確保を進めるとしている。同集団は2007年より、パキスタンのDuddar鉛亜鉛鉱山から生産される亜鉛精鉱全量を確保することが出来るとしている。生産量は亜鉛精鉱が5万t/y(金属量)及び鉛精鉱が2万t/y(金属量)としている。
 Duddar鉛亜鉛鉱山は冶金建設集団、株洲製錬集団有色金属公司、黄沙坪鉛亜鉛鉱公司との連合企業からなる中冶建設Duddar鉱業開発公司(MCC Duddar Minerals Development)が開発を実施するもので、株洲製錬集団の権益比率は40%に満たないが、亜鉛精鉱の全量を確保することができるとしている。Duddar鉛亜鉛鉱山の主要株主は中国冶金建設公司で51%の株式を保有している。
 なお、同集団は2004年の鉛、亜鉛を合わせた生産量は、39.3万t(内亜鉛は28.5万t)、販売収入は44億元となり、中国の亜鉛市場で主導的地位を確立しつつある。

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