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ニュース・フラッシュ

2005年9月27日 サンティアゴ 中山 健

ブラジル政府、環境ライセンス手続き簡素化法案準備中

 9月20日付け地元紙等によると、ブラジル環境省は1か月以内に鉱業、電力、石油、水および廃棄物事業に関する環境ライセンス手続きを簡素化する法案を国会に提出する予定である。この法案は、これまで度々混乱し、法廷闘争にまで持ち込まれ、とかく遅れがちであったライセンス賦与に関して連邦、州、地方自治体の責任を明確化するものである。
 同省は、この法案に関して議会の大多数の支持を得ており2005年中に承認されるものと見ている。これまでの複雑なライセンスシステムは、ブラジルの5,500にものぼる地方自治体には環境ライセンス部署が無く、事ある毎に州政府の責任にしていたことに起因する。法案は、州政府の負担軽減のため地方自治体に環境保護部署の創設を求めることになる。法案ではこれらプロジェクトが法廷で解決されることのないようにするため審査期間を12か月とした。同省高官は既存の法律を全面的に改正する必要はないが、連邦、州、地方自治体の責任を明確にする必要があると語っている。

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