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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2005年9月27日 リマ 辻本崇史

ペルー、Cerro Verde銅山の拡張生産分は鉱業ロイヤルティの対象

 Cerro Verde銅山は、現在、一次硫化鉱を対象とした生産拡張の開発工事を実施中で、2006年末頃の完成を予定している。本案件に係わり、本銅山の現在の銅生産(SX-EW法)については、1998年に政府と締結した税の安定化契約により鉱業ロイヤルティの徴収が免除されているが、増産分についても同様の措置が講じられるか注目されている。
 この点について鉱山側は、従来より、本拡張は一連の鉱山開発の中の一プロジェクトであることを理由に、増産分は鉱業ロイヤルティの対象にはならないと主張している。これ対し、地元紙(9月17日付)他によると、サンチェス・エネルギー鉱山大臣は、生産拡張のプロジェクトは当初の開発プロジェクトとは異なる独立した第2のプロジェクトであることから、増産分については鉱業ロイヤルティの対象になるとの見解を示した。サンチェス大臣が本問題について公に明言したのは最初であり、政府としての判断を示したものと注目される。

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