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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛 ベースメタル
2005年9月29日 ロンドン 嘉村 潤

Union Resources社、イランのMehdiabad亜鉛プロジェクトで高品位の銅も捕捉

 Union Resources社(豪)は、9月28日、同社がイランで実施中のMehdiabad亜鉛プロジェクトの最近の掘削結果で、鉱床の西側で高品位の酸化銅の鉱化帯を捕捉したと発表した。8416孔において、深さ98.0mから層厚11mで、銅品位3.00%、亜鉛品位0.05%、鉛品位0.67%、銀品位36g/t、深さ120.0mから層厚82mで、銅品位2.28%、亜鉛品位0.89%、鉛品位0.88%、銀品位47g/tとなっており、同社ではさらなる調査を実施予定である。
 また、現在実施中の銀行融資可能なFSを進めるための掘削として、カット・オフ亜鉛品位4%、カット・オフ鉛品位4%のベースで得られた結果も報告。8411孔の鉛鉱床として、深さ195.0mから層厚39mで、鉛品位4.77%、亜鉛品位1.30%、銀品位113g/t、同じ孔の亜鉛鉱床として、深さ234.0mから層厚25mで、亜鉛品位5.77%、鉛品位4.29%、銀品位76g/t等複数のボーリングでいくつかの鉱化帯を確認している。
 Mehdiabad亜鉛プロジェクトにおけるUnion Resources社の権益シェアは現在38%(今後の支出で65%まで増加させる予定)で、JVのパートナーはイラン政府機関のIMPASCOとイランの民間Itok社。同プロジェクトは2006年早々までに銀行融資可能なFSを実施予定で、最近Lundin Mining社(加)がUnion Resources社株式19.9%の取得によりプロジェクトに参加、453万豪ドルがFS実施に投入されることも発表されている。2001年時点での同プロジェクトの資源量は、概測鉱物資源量で75.2百万t(亜鉛品位7.38%、鉛品位2.38%、銀品位62g/t)、予測鉱物資源量で142.7百万t(亜鉛品位7.10%、鉛品位2.32%、銀品位46g/t)カット・オフ亜鉛品位4.0%となっている。

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