ニュース・フラッシュ
2005年9月29日
アルマティ
酒田 剛
みずほ銀行、カザフスタンでウランの輸出前融資60百万USドルを実施
地元紙等によれば、みずほ銀行はカザフスタンの国営原子力公社Kazatomprom社との間でウラン生産物の輸出前貸しとして60百万USドルの融資を行うことに合意、両者は9月13日に契約に調印した。返済期間10年、特恵期間2年の条件で融資が実行されると報じられている。ウラン生産物の引き取りは伊藤忠商事が担い、NEXI(日本貿易保険)が貿易保険を付保する。同社に対して行われる今回の融資は、先に実行された国際銀行団(11行)によるシンジケート・ローン(150百万USドル)に次ぐ規模。
中国などでの需要増大の観測や将来的な供給不足の懸念などからウラン市況が上昇する中、Kazatomprom社は2010年までにウラン生産量を15千tまで引き上げ、世界一の生産者を目指す方針が伝えられており、積極的に新規鉱山開発を進めている。
