カザフスタン・倒産したZyryanovsk鉛コンビナートの資産を入札で売却

　カザフスタン政府の入札管理委員会は9月26日、倒産したZyryanovsk鉛コンビナートの資産を売却するための入札を10月5日にウスチカメノゴルスク(東カザフスタン州)で行うと発表した。入札は、資産を以下の3ロットに分割して執り行われる予定。
第1ロット：Grekhovsky鉱山(スタート価格：77,976,160テンゲ(約582千USドル))
第2ロット：Alexandrovsky鉱山(同14,518,400テンゲ(約108千USドル))
第3ロット：坑外設備などを含む工場用地(同1,580,120テンゲ(約12千USドル))
Zyryanovsk 鉛コンビナートは、カザフスタンで最大の鉱業企業の一つであったが、1997年のKazzinc社設立時に選鉱設備など同コンビナートの主要施設は同社に移譲された。その後、同コンビナートではGrekhovsky鉱山のKazzinc社へのリース、Alexandrovsky鉱山の鉱石を同社選鉱場で処理するなど残された資産で操業を続けていたが、経営を軌道に乗せることができずに倒産した。Grekhovsky鉱山(Pb･Zn品位3.8%)は鉱量枯渇のため2009年に終掘が見込まれており、リース契約が満期を迎えたことが今回の背景ではないかと観測されている。