ペルー・San Rafael錫鉱山で廃さいからの錫回収を2年後に開始

　地元業界紙(9月28日付)等によると、ペルー唯一の錫生産会社であるMinsur社の幹部は、同社が操業するSan Rafael錫鉱山(Puno県)で、廃さいからの錫回収を2年後に開始すると発言した。
　これによると、現在の廃さい量は約7百万tで、これを5千t/日で処理し、年間約9千tの錫生産(精鉱中)を計画している。
　本鉱山の2004年の錫生産実績は41,613t(精鉱中)であることから、上記の錫回収プラントの操業開始後の錫生産量はトータルで年産約5万tとなる。
　なお、Minsur社は、現在、本鉱山の精鉱全量を同社が操業するFunsur製錬所(Ica県)に供給しているが、本製錬所でも処理能力を約2割増やす拡張計画があることから、San Rafael鉱山の精鉱増産分も本製錬所に供給する構想と考えられる。