ニュース・フラッシュ
2005年10月7日
メキシコ
権藤 浩
メキシコ・トピア多金属鉱山、カナダ・グレートパンサー社が採掘開始
バンクーバーに本社を置くグレート・パンサー(Great Panther Resources)社HP(10月3日付)等によると、同社は、メキシコ現地法人ミネラ・メヒカーナ・エルロサリオ社が100%権益を保有するトピア多金属(銀・金・鉛・亜鉛)鉱脈鉱山の採掘を開始すると発表した。
トピア鉱山は、メキシコ・ドゥランゴ州都北北西350km、西シエラマドレ山中に位置し、1952年から1989年まで37年間メキシコ・ペニョーレス社によって操業され、これまで銀425t、金524kg、鉛48千t、亜鉛45千tを産出。パンサー社は、当鉱山地域にて、ペニョーレス社の鉱区放棄後に新規取得した小鉱区主とのオプション契約等を含めて64km2の鉱区権を有する。
パンサー社は、トピア鉱山採掘開始をメキシコにおける探鉱・開発リーダー会社となるための重要なステップとしている。まず小規模な生産を行いつつ、10月中に選鉱プラントのモデルチェンジ完成後、旧廃さいダムの残さい物に含まれる銀、金、鉛、亜鉛のFS解析を工業規模で行い、残さい物からの金属売却収入は、今後の本格的な鉱山採掘のためのキャッシュフローに充当。従前レポートにより、この残さい量は推定1百万t、平均品位で銀 70g/t、金 0.4g/t、鉛 0.3%、亜鉛 0.7%を見込む。
なお、生産する精鉱は、全量をペニョーレス社トレオン製錬所へ売却する。
