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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2005年10月11日 サンティアゴ 中山 健

チリ政府、2005年度国家予算を見直し修正:銅産業の好調で国庫収入12%増収

 10月4日付け地元紙等によると、チリ政府は、6月に行った国家予算の見直しを再度見直した結果、約16億ドルの増収が見込まれ、国庫収入は対前年度比12.2%増の274億ドルに達すると発表した。銅建値の高騰が続くため、今回、チリ政府は2005年度の平均建値を1.6USドル/ポンドに設定した。Marcel予算局長は、増収額の53%がCODELCOの剰余金と納税額、13%が民間鉱山会社の納める法人税、36%が銅以外の産業からの法人税であると説明している。ロイヤルティ法案の国会審議中に、政府が民間鉱山会社は殆ど法人税を納税しないと主張していたのに反し、2005年度民間鉱山会社が納税する法人税額は14億41百万ドルに昇るものと見込まれている。このうち、47%は銅価格高騰に起因する周期的要因によるもの、53%は加速償却の特典期間終了による構造的要因であると分析されている。

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