ニュース・フラッシュ
2005年10月11日
調査部
西川信康
Barclays Capital、2006年のベースメタル価格を上方修正
業界誌等によると、英国投資銀行Barclays Capitalは、非鉄金属相場の上昇トレンドは継続する見通しを示すとともに、2006年のベースメタル現物平均価格を上方修正した。
銅については、2006年第1四半期の平均価格を3,050ドル/tから4,000ドル/tへ、2006年の平均価格を2,900ドル/tから3,600ドル/tへ上方修正した。これは、金属取引所の在庫が依然低水準であること、鉱山生産が予想より下回っていること、西側先進国の在庫調整が終わり、今後需要増が見込まれること等の要因をあげている。
また、アルミニウムについては、2006年の平均価格を1,850ドル/tから1,900ドル/tへ上方修正した。中国の輸出削減策の影響や西側世界での需要回復が要因である。
さらに、亜鉛については、2006年も供給不足が継続し、2006年平均価格を1,460ドル/tから1,500ドル/tへ、ニッケルについては、14,000ドル/tから14,500ドル/tへそれぞれ、上方修正した。
同社は、エネルギー価格の高騰による世界経済への影響や金属生産コストの影響等の見方が分かれているため、ベースメタル価格の予測は各アナリストによって大きく異なっていると指摘している。