ニュース・フラッシュ
2005年10月11日
シドニー
久保田博志
豪州・ERA社の少数株主、権益売却
現地紙等によるとEnergy Resources of Australia社(本社ダーウィン、Rio Tinto子会社)の少数株主は、各社が保有するB株、C株を普通株(権益25%、700百万豪ドル相当)に転換した後、売却すると発表した。
少数株主各社は、CAMECO社(本社カナダ)、COGEMA社(本社フランス)、JAURD(電力会社等からなる日本企業体)であり、今回の売却の理由は明らかではないが、昨今のウラン価格の高騰で株価も上昇したこの機会に売却益を得るなどの思惑があるとも言われている。また、CAMECO社はERA社からの投資を引き上げることについて投資効果が低いことを挙げている。
なお、ウラン価格は現在、2003年から約3倍の高水準にあり、ERA社は2004年、5,605tのウランをRanger鉱山(北部準州)から生産販売し、240百万豪ドルの売上を上げている。