ニュース・フラッシュ
2005年10月17日
リマ
辻本崇史
エクアドル・新政権は鉱業振興を最優先課題
新政権の発足(2005年4月)に伴い2005年7月にエネルギー鉱山省の鉱山次官に就任したMuirragui氏に、新政権の鉱業政策方針について聴取した。ポイントは以下の通り。
・ 新政権は鉱業振興を最優先課題の一つと位置づけ、近く、大統領がこれを公式に宣言することも検討している。
・ 鉱業政策の基本指針は、法制度の安定化(鉱業法は2000年以後変更なし)、透明性・迅速性の重視、鉱業行政に対する信頼度の向上、企業側と地元側両者に対する誠実な対応等である。
・ とくに、探鉱開発プロジェクトの地元住民と企業側の仲介役として積極的な役割を果たし、鉱業に不安を抱く地元に対し近代鉱業に対する正しい理解(近代鉱業は環境汚染の懸念はなく地元にも大きな便益を与える)が得られる様、啓蒙努力する。
・ エクアドル鉱業発展の鍵となる、銅の2大プロジェクト(Mirador、Junin)については、少しでも早く操業に至る様、政府としても地元対応等に積極的に対応し、官民一体となってプロジェクト推進する。両プロジェクトの関係会社の幹部とは月に数度の会合を持ち連携を深めている。とくに、過去に地元との問題を抱えてきたJuninプロジェクトについては、地元の理解を得るため自ら住民側と対応している。
