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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2005年10月17日 リマ 辻本崇史

エクアドル・Junin銅鉱床開発プロジェクトのF/Sを2006年に予定

 資源開発協力基礎調査(平成9年度終了)により発見し、大型銅山への発展が期待されるJunin銅鉱床(斑岩型)開発プロジェクトは、環境問題を懸念する地元の反対により長らく凍結状態にあったが、新政権(2005年4月発足)の積極的な仲介により地元は鉱山開発推進姿勢に転じ、2006年にはF/S調査が行われる見通しである。
 本件に係り、本プロジェクトを推進するAscendant Copper社(米)キト支社長、エネルギー鉱山省鉱山次官に聴取したところ、10月中に地元代表との3者会談を鉱山次官室で行い、最終合意に向けた協議を行う。大筋では既に地元と合意に達しており、少なくとも年内にはプロジェクト再開の最終合意に達する見込みで、同支社長によると、2006年2月よりボーリング調査を含むF/S調査(1年間予定)を開始する。
 なお、同支社長は、2005年4月に現職に就いたが、過去にエネルギー鉱山省の環境保護次官を歴任し、鉱業活動に係る環境規制施行細則(1997年公布)を策定する等、鉱業分野の環境対策の第一人者で、現政府と一体となったプロジェクト推進、環境問題を懸念する地元対応に大きなプラス要因となっている。

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