ニュース・フラッシュ
2005年10月17日
リマ
辻本崇史
エクアドル・活発化する探鉱活動
鉱業協会のSabastia会長と面談し、エクアドルの最近の探鉱活動状況等を聴取した。ポイントは以下の通り。
・ 新政権の安定化と鉱業振興の積極化、さらに非鉄市況の高値推移により、探鉱目的の外資企業(カナダのジュニア企業中心)の参入が相次ぎ、最近では、月に2社程度の割合で当国に事務所を開いている。但し、多くはまず情報収集段階からの活動である。
・ 現在、活発な探鉱活動を行っているのは15社程度(多くはカナダ企業)で、金と銅が主対象である。探鉱投資額の具体的なデータはないが、2005年は5千万ドル程度になると推定している。
・ エクアドル鉱業界にとって最大の課題は、操業鉱山の実現である。1~2年以内に操業開始が見込まれる金山はあるが規模は小さい。やはり世界的にもインパクトのある二つの銅山開発プロジェクト(Mirador、Junin)の進展が重要であり、協会はこれを支援する。
・ 新政権が鉱業振興に積極的なので、協会は政府と共同で鉱業界に共通の問題に取り組みたい。最大の課題は国民(とくに探鉱地域の地元住民)に鉱業を正しく理解してもらうことであり、このため、TV、雑誌、ラジオ等を通じた広報・啓蒙、地方有力者に対し鉱業理解を目的とした教育的行事の開催等を検討している。
