ニュース・フラッシュ
ソマリア首相、Range Resources社のPuntlandの開発権取得に警告
地元紙等によると、オーストラリアの金鉱山会社であるRange Resources 社(本社:パース)は、ソマリア・Puntland地方政府当局によって資源の管理を任されているConsort Private社との契約にサインした。Consort Private社は、Maldivesで登録され、ロンドンの法律会社を通じて運営されており、その経営者には、Puntland地方政府の大臣が含まれていると言われている。契約は、排他的な鉱物、石油、天然ガス探査とPuntland開発が認められている。Range社は、当初は石油と天然ガスに焦点を合わせ、その後金属鉱物資源に拡張することを期待している。
Range 社はfarm-in partnerとして、すべてのプロジェクトで50.1%の権益をもつことを計画している。また、Puntlandは安全で海外投資家の資本を維持できるに十分なほど政治的に安定していると言っている。
Puntland地方政府は、Consort Private社を通じて、この地域の資源を管理しようとしている。Puntlandは、独立する意志はないが、ソマリア全土が平和と秩序を回復したら、ソマリアの州となることとしている。州として、地域を治め、2004年の津波の被害による経済を回復させようと努力している。
しかしながら、ソマリアの首相のAli Mohammed Geliは、豪州証券取引所(ASX)に書簡を出し、ソマリアは、現在は過度期の連邦政府であるが、連邦政府だけが、Puntlandを含めたすべての地域の石油や鉱物資源の権利を売買する権限を有しており、投資家に、Range社とConsort Private社の契約は無益であると警告するよう求めている。8月28日にGeli首相は、外国の投資家にPunlandのような地方政府と取引しないように警告している。しかしながら、Range社はその2日後にConsort Private社と契約した。
