ニュース・フラッシュ
2005年10月19日
シドニー
永井正博
南オーストラリア州のウラン開発加熱
南オーストラリア(SA)州は、アジアの資源需要が引き続き伸びていることにより銅、鉛、亜鉛、金、ダイヤモンド探鉱が活発化している。SA州では堆積層が厚いため、州政府が空中磁気探査を実施することによって資金的支援をしている。
昨今、ウランの価格が1ポンド5USドルから30USドルに達したころからウランにも焦点を合わせている。
先週、SA州労働党大会が開催され、労働党が反ウラン鉱山の綱領を再確認したことに投資家とアナリストは失望した。SA州は最もウランに友好的な州としてみなされていたが、この綱領決定には、連邦政府の反ウラン施策が背景にあると見られている。
労働党においては、州と連邦が合意しない場合は連邦の綱領が優先する。従ってウラン賛成の州があったとしても、連邦の反ウラン綱領によってブロックされることになる。変革の次のチャンスは2007年の連邦労働党大会になるが、SA州の労働党幹部は、連邦の労働党の反ウラン綱領をくつがえすために、戦わなければならないとコメントしている。
