ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 金 銅 ベースメタル
インド伸銅メーカー、銅地金の輸入関税引き下げを要請
インド伸銅メーカー業界団体、Bombay Metal Exchange(BME)は19日、銅地金の輸入関税廃止、消費税、相殺関税などの引き下げを同国政府に要請した。銅地金相場が高騰している中で、スリランカ、ネパールなど周辺国から安い伸銅品輸入が急増しているためである。
インドは現在、非鉄地金輸入に10%の輸入関税を適用しているが、同国政府および閣僚に対して同関税の廃止を陳情している。また、現在は16%の消費税が課税されているが、これを8%に引き下げるように要請中である。
BMEのRohit Shah理事長は、同国非鉄金属業界は早急な救済が必要だと緊急に関税などの引き下げを行なうように求めている。
インド政府は4月に、同国バッテリー・メーカーの陳情を受けて、鉛地金の輸入関税を10%から5%に引き下げており、今回も何らの対応を行なうものと推測される。
LME銅地金相場は2004年1月のトン当たり2,425ドルから現在では4,000ドルに高騰、エンドユーザーの電線、エアコン、鉄道、通信、建設などは調達コストの大幅上昇に直面している。
インド政府が銅地金輸入関税でなんらかの対応を実施しないと、インドの伸銅品輸出が減退し、中国などの海外市場のシェアを取られてしまうとして早急な対応を求めている。
