ニュース・フラッシュ
2005年10月25日
調査部
西川信康
チリ鉱業協会、2005年のチリの鉱山生産は微減
業界誌等によれば、チリ鉱業協会(SONAMI)は、2005年のチリの銅鉱山生産量は2004年の541.3万tからわずかに減少し、540万tに留まる見通しであることが明らかになったと発表した。これは、1-8月期の銅生産量が、銅品位の低下、モリブデン生産へのシフト化、さらに、6月~7月に発生したストライキや地震等により、前年同期比で3.4%減少したことに起因するもの。
CODELCOがこのほど2006年積みの日本向け銅地金プレミアムをトン当たり115ドルと高プレミアム政策を堅持する方針を打ち出した背景には、このような銅の減産傾向があるものと見られる。
一方、チリ鉱業協会は、中期的には、銅生産量は、堅調に推移し、2010年には、Gaby鉱山及びSpence鉱山の新規立ち上げ、EscondidaやLos Pelambresの拡張等により635万tに達するとの見方を示している。
