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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル レアメタル
2005年10月25日 調査部 本庄鉄弥

国際ニッケル研究会、2006年のニッケル需給予測を発表

 国際ニッケル研究会は、10月25日にハーグ(蘭)で開催された2005年秋季会合において、2006年の需給予測を発表した。
 これによると、2005年の世界の一次ニッケル地金生産量は1,292千tと、2004年の1,256千t(実績)と比べて2.8%の増加となると予測した。一方、消費量は1,258千tと予測され、2004年の1,254千t(実績)と比べて0.3%の増加となる。これにより、2005年の需給バランスは供給過剰となる。
 消費量の鈍化が見込まれているが、2003年後半から始まったニッケル価格の上昇が、2004年および2005年第1四半期までの消費に影響を及ぼしたことに加え、2005年半ばからニッケル含有率の高いステンレス製品が世界的な減産傾向になったためとされている。
 さらに、2006年の需給予測では、一次ニッケル地金生産量は1,355千tと前年比4.6%上昇が予測された。これは、カナダ、インドネシア等で増産が見込まれたものである。一方、消費量は1,337千tと前年比6.3%の増加となる。これは、中国、ロシア等の消費拡大が見込まれたものである。これにより、2006年の需給バランスは、やや緩和するものの引き続き供給過剰と予測された。

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