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Antam、フェロニッケル第2製錬所操業再開
地元紙等によると、インドネシアの国営鉱山会社(PT Aneka Tambang:Antam)は20日、Sulawesi島Pomalaaにあるフェロニッケル第2製錬所(Fe Ni II)が年産5,500tで商業生産を再開したと発表した。現在の操業率は90%である。
同製錬所は2005年3月下旬、金属不純物の異常な混入と通常に比べ高熱で操業を行なっている不具合が見つかり生産を一時中断していた。補修完了後、8月25日から炉の余熱をはじめ、9月2日から生産に移行し、10月3日に最初のニッケルタップを鋳出し、生産を再開した。
Antamはこの補修に700億ルピア(約700万USドル)を投資して製錬所の耐火レンガの交換を行った。補修費は当初500万USドルと見積っていたが、操業停止期間を短縮させるためレンガを航空機輸送したため大きく計画を上回った。
同製錬所が生産を再開したことで、Pamco(Pacific Metals Co.,Ltd.)製錬所の委託製錬分600tを含め年産7,400tの生産目標を達成できる見込みである。同社は、2005年の同生産目標を1万150tに設定していたが、この生産障害で下方修正していた。
同社のフェロニッケル第1製錬所は年産5,500tで現在もフル操業を続けている。
また、同社は生産能力2万6,000tの第3製錬所を建設中で、2006年第1四半期に完成する予定である。同製錬所は90%程度完成しており、11~12月から試運転を開始する予定。
