ニュース・フラッシュ
2005年11月1日
サンティアゴ
中山 健
Escondida鉱山モリブデン回収検討へ
10月25日付け地元紙等によると、Escondida鉱山は同鉱山の銅鉱石に含まれるモリブデン回収の検討を開始した。10月24日に開催されたチリ採鉱学会の第56回年次総会で、Minera Escondida社のVillouta副社長は、「チリのポーフィリー銅鉱床の銅鉱石には通常100~400ppmのモリブデンが入っているが、Escondida鉱床の鉱石には70ppmしか入っていない。しかし、膨大な量の鉱石を採掘しているので、この品位でも採算に乗る筈であり、現在プレF/Sを実施中で2005年中には結論を出したい。F/Sの結果がポジティブであれば、70~80百万ドルを投資して年間4,000t処理能力のモリブデン工場を建設する計画である」と語り、大きな注目を浴びた。Escondida鉱山からモリブデンの生産が開始されると、CODELCOの4つのディビジョン(2004年32,324t)、Los Pelambres鉱山(同約7,800t)、Los Bronces鉱山(同1,706t)、Collahuasi鉱山(2005年9月から生産開始)に続いてモリブデンが回収されることになり、チリの大型ポーフィリー銅鉱山のほとんどでモリブデンが生産されることになる。
