ニュース・フラッシュ
2005年11月1日
シドニー
永井正博
Lihir Gold社、年間生産予測を下方修正
地元紙等によると、Lihir Gold社は、9月までの第3四半期の生産状況を公表したが、地滑りの影響により、年間の生産予測は、100千oz低くなった。Lihir社は、第3四半期で、193千oz生産し、目標の190千ozは上回った。生産コストは、品位が4.41g/tから7.15g/tへと上がった高品位鉱床を採掘したことにより、462USドル/ozから272USドル/ozへと低下した。
また、2005年の7月に完成した30MWの地熱発電所もコスト低減に寄与している。この発電所は2006年の第3四半期までに能力を20MW増強する。
Lihir社は、2005年の会計年度の金生産は、2004年と同様の600千ozを見込んでいる。しかし、これは目標の700千ozを下回る。第4四半期の金生産は、目標の275千ozを大きく下回る175千ozと見込まれ、生産のダウンは、会社の売り上げを63百万ドル引き下げる。
鉱山労働者2名が亡くなり、水道の供給もストップした地滑りは10月9日に発生したため、第3四半期の生産に影響を与えていない。現在、鉱山は生産能力の30%で操業している。Lihir社は、生産がフルに回復するのは11月の第2週としている。Lihir社は、2006年の生産予測を700千oz、2007年の生産予測を890千ozに訂正した。
