ニュース・フラッシュ
2005年11月7日
バンクーバー
中塚正紀
著しい成長を見せるカナダ・Amerigo Resources社
地元紙等がブリティッシュ・コロンビア州企業の2005年ビジネスランキング(Business BC)として発表したところによると、最近の市況の高騰を繁栄し、多くの鉱業関連企業がリストに名を連ねたが、中でも注目を浴びたのは、最も成長が著しかった企業50社ランキングで2004年第一位になったAmerigo Resources社で、その成長はまだ尚著しく、2005年も第2位にランキングされた。同社はチリ中部にあるCodelco社の世界最大の坑内採掘銅鉱山であるEl Teniente鉱山付属のMinera Valle Central精製プラントを2003年に2,800万ドルで購入し、尾鉱から残存している銅の抽出を開始。その後、中国の金属需要増大などによる銅価格の大幅な高騰といった転機で、2004年の生産量は2003年の1,000万ポンドを上回る3,000万ポンドに伸び、利益も2003年の150万USドルから1,090万USドルに。総収入で比較すると、2001年の同社の総収入はわずか9千カナダドルだったものを、2004年には4,600万カナダドル(5,100倍)まで伸ばした。2005年の上半期の利益は630万USドルで2004年を上回っている。
同社成長の鍵となるもうひとつの産物はモリブデンで、当初モリブデンの抽出決断にあたり、さまざまな分析調査や工場の整備などに大幅な時間を費やしたが、生産を決断してから、わずか91日間で生産を開始することに成功。そして、モリブデン価格が1ポンド30ドルまで高騰したことから、3か月間で400万USドルの収益を上げた。同社は2005年の末までに60万ポンドのモリブデン生産を見越しており、2006年には100万ポンドの生産を想定している。
