ニュース・フラッシュ
2005年11月7日
シドニー
久保田博志
BlueScope Steel社の株価急落
地元紙等によると、BHP Billitonグループの鉄鋼会社であるBlueScope Steel社の株価が14.5%急落している。これは、同社が世界的な供給過剰による鉄鋼価格の下落、生産コストの上昇、主要施設での火災の影響等を受けるという2006年の収益見通しの説明したことによるもの。収益の減少はアジアでの鉄鋼生産の増加、特に中国での過剰生産と原料コストの引き上げによる。厚板の価格は490USドル/tから300USドル/tに下落している。また、2005年の8月のビクトリア州Western Port 鉄鋼所での火災は35百万豪ドルの損失と見られている。
2006年の予想収益は600~700百万豪ドルと見込まれ、当初見通しの850百万豪ドルよりダウンし、2005年の利益10億豪ドルの記録より大きく落ち込む。しかしながら、BlueScope社としては、史上2番目の記録ではある。
なお、14.5%の下落は、市場価値で900百万豪ドルの損失を意味する。
