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ニュース・フラッシュ

2005年11月8日 サンティアゴ 中山 健

日増しにエスカレートする環境問題に懸念、チリ鉱山業界

 10月26日付地元紙等によると、チリ鉱業審議会(Consejo Minero)のFrancisco Costabal会長は、25日に行われたチリ鉱業審議会創立7周年記念式典挨拶の中で、最近チリの大型鉱山が直面している環境問題について触れ、「新規プロジェクトを行う企業が不安を感じないよう、環境規制のあり方を見直し、国の発展と調和した正しい環境問題への取り組みが行えるような方策を模索すべきだ」との提唱を行い、「我々は透明性の高い、持続可能な産業を目指しており、国際的なレベルから見ても極めて生産性の高いプロジェクトを実施している」と語った。演説のなかで特に名指しはしなかったものの、Costabal会長が、第Ⅲ州Huasco渓谷の住民から強い反対を受けているPascua Lamaプロジェクトに付いて語ったことは明らかである。チリ鉱業協会(SONAMI)のAlfredo Ovalle会長も、「企業側は環境規制を遵守しているが、時々環境保護団体からの過剰な要求があり、“実在しないことを政治問題化してしまう”傾向がある」と語った。
 なお式典には会員企業17社の経営者・従業員代表、政府及び各産業界の協会代表者等450名が出席した。

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