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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2005年11月8日 サンティアゴ 中山 健

El Teniente鉱山2005年産銅量438,834tの見込み

 10月26日付け地元紙等によると、CODELCO El TenienteディビジョンのAlvarez CEOは、El Tenienteディビジョンの2005年銅生産量は、438,834t、モリブデン生産量は5,257tになるとの見込みを示した。また現在の同鉱山の鉱石処理量は131,000t/日であるが、2~3年後には137,000~140,000t/日に拡張する。同鉱山は現在90~100年分の鉱量を確保しており、将来常に増産を考えて行きたいと語った。同CEOは増産の方法として、坑内採掘のみ、坑内採掘と露天採掘の併用、露天採掘への完全切替えの3つの選択肢がある。同鉱山では、現在Teniente 8と称されるレベルの坑内採掘を行っているが、岩盤力学上の問題があり、140,000~150,000t/日が限度である。更に深部の開発が検討されているが、開発に着手出来るのは2016年以降になり、180,000t/日体制に出来るのは2020年以降になる。露天採掘と坑内採掘の併用は増産の加速化が可能となるが、技術的に容易ではない。坑内採掘を止めて大型の露天採掘への完全切り替えも考えられると語った。いずれにしろEl Teniente鉱山拡張には大きな技術的課題が残されている。

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