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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2005年11月15日 シドニー 永井正博

豪州・Cazaly社、Shovelanna鉄鉱床の開発へ

 西オーストラリアのCazaly Resources社は、Pilbara地域のShovelanna鉄鉱プロジェクトに関して、南アフリカの投資銀行であるInvestec銀行より開発資金の提供を受けたと発表した。
 Cazaly社は、探鉱権の所有者であったRio Tinto社が、期限内の探鉱権の更新に失敗したあとの9月に西オーストラリア州政府から許可を受けた。
 このプロジェクトは、Mt Newman鉱山の東25kmに位置し18鉱体に隣接している。Cazaly社は、この地域では平均品位Fe 60%の大規模な鉄鉱資源があるとしている。
 Rio Tinto社は西オーストラリア州政府に権利を返すよう求めているが、Cazaly社は、鉄鉱石の生産開始を2007年までには開始したいという意向であるのに対し、Rio Tinto社は16年にわたって開発することなしに権利のみ所有してきたと主張している。州政府にとっても、BHP Billiton社とCazaly社の方がBHP Billiton社所有のMt Newman鉄道の利用ができることから、生産が容易にでき、早くロイヤルティが入ることになるという利点がある。
 BHP Billiton社は、Cazaly社と生産が始まれば鉄鉱石を買うという覚書を結んだ。Cazaly社は、3億豪ドルの利益を得ることができると見込まれている。
 一方、これに対し、Fortescue社は、Cazaly社からの鉄鉱石供給を受けるために多大の資金を支払っており、BHP Billitonと覚書を結ぶことは、これまでの契約に違反するとして、連邦裁判所に訴えることとしている。

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