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CODELCOの経営方式上院で議論
11月8日付け地元紙等によると、チリ政府は国営企業及び民間企業の経営方式を改正するための法案を国会に提出し現在上院で審議中であるが、上院の大蔵委員会に喚問されたCODELCO Villarzu総裁は、このような法案が成立するとCODELCOの業務に混乱を来たすことになると政府案を批判した。Villarzu総裁は、「CODELCOはその規模、影響力、国に対する重要度等が抜きん出ているため、他の国営企業とは全く異なる特殊な会社と認識されており、現在は法令第1,350号(CODELCO法)に基づき運営されている。新しい法案はこのCODELCO法を改正することなく、CODELCOを他の国営企業と同様に扱うことを定めている。従って、このような法案が成立すると、CODELCOの取締役会の構成や権限とは別の次元の問題が発生し、業務運営に種々混乱を来たすであろう。例えば、法案には他の国営企業と同様に、CODELCOも証券・保険監督局(Superintendencia de Valores y Seguro)の業務監督を受けることになると規定されているが、CODELCOは現在COCHILCOを通じて検査院(Contraloria)の監督を受けており、二重に監督されるようになるのか不明確である」と発言。
Eyzaguirre大蔵大臣は、Villarzu総裁の発言は不適切であると述べ、「これは企業の経営方式を定める法案である。その本質は誰が会社を運営し、誰に報告すべきかを明確化することである。その他関連事項、例えば、CODELCOが投資を行う場合の資金調達法、CODELCOの職員は公務員か否か等々が議論された。何れも大事な事項だが、本質にそぐわないため、法案には含めなかった」と述べている。
最後に、Villarzu総裁は、「大蔵委員会からは法案に対するコメントを文書にして提出するよう要請された。何れにせよ、私はCODELCOの業務を複雑化するようなことには反対である」と語っており、両者の考え方の溝は一向に埋まっていないままである。
