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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2005年11月21日 メキシコ 権藤 浩

メキシコ・ムラートス金山を保有するアラモス社、第3四半期損失1.95百万ドル

 トロントに本社を置くアラモス(Alamos Gold)社HP(11月14日付)等によると、同社は、資金調達、利息支払、無担保債権累積、為替差損等により、2005年第3四半期の損失が1.95百万ドル、9月までの累積損失が5.4百万ドルに達したと発表した。なお、第3四半期の産金量は、2005年7月の初生産の金延べ棒3.65kgに始まり60kg(生産コスト300ドル/oz)であり、内44万ドルに当る28kgを売却した。
 同社は、メキシコ・ソノラ州ムラートス金露天掘鉱山(100%権益保有、鉱区面積213km2)を唯一保有しており、2006年第1四半期の商業生産開始に向けて、現在、新規埋蔵量の確保や鉱山設備建設を積極的に進めている。今後の商業生産に向けた第1段階工事費用は、鉱山開発6.6百万ドル、プラント建設と鉱山設備8.5百万ドル等の計17百万ドルの追加資金を必要とする。
 同社ジョン・マッククラスキーCEOによると、11月末までに14万m2のヒープリーチング施設(品位1.1g/t、鉱石50万t集積)を建設完了し、12月までに粉砕機、ベルトコンベヤー等を完成予定。また、採掘中のエストレージャ鉱床について、当初のFS調査結果を拡大し、金採掘鉱石量を1万t/日から1.5万t/日へ、産金量3.2t/年から4.9t/年へ増産。これに伴い生産コストは200ドル/oz(当初FSのコストは不明)に増加するという。なお、ムラートス金鉱山の総開発コストは約78百万ドルとする。

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