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- 銅 ベースメタル
国際銅研究会2006年銅需給予測 - 2006年需給バランスは回復の見込み
国際銅研究会は、11月16日、2006年の銅の需給予測を発表した。発表された内容は、まず、鉱山生産に関し、2005年においてチリ、米国などにおける生産障害により当初予想よりも低迷したが、2006年においては回復が見込まれ、前年比76万t増(5.1%増)の1,574万tと予測。さらに、銅地金生産(1次及び2次合計)については、2005年の80%前後に減少していた施設稼働率が2006年には回復する見込みであるとし、生産量が前年比132万t増(8.1%増)の1,765万tと予測。一方、地金需要に関しては、2005年において、中国、インドの強い需要にもかかわらず、北米、欧州諸国の需要低迷により前年比24百万t減少(1.4%減)で1,645万tと見込まれるが、2006年においてはほとんどの主要消費地域での増加が見込まれ、前年比90万t増(5.5%増)の1,736万tと予測した。全体としての需給バランスは、2005年においては12万tの供給不足(2005年3月時の予想では26万tの不足)、2006年は約30万tの供給超過(3月時の予想は9万tの不足)の見込みとなり、3月時点の見込より需給バランスが回復する予測となった。