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ニュース・フラッシュ

2005年11月22日 調査部 西川信康

中国国家発展改革委員会、ベースメタルの需給予測を発表

 11月15日に札幌で開催された第17回日中レアアース交流会議で、中国国家発展改革委員会より、2005年のベースメタルの生産見通し及び消費見通し、さらに、2006年の消費見通しを明らかにした。これによると、中国における2005年の銅地金生産量は前年比16%増と大幅に増加し、250万tに、消費量は6%増の350万t、さらに2006年の銅消費量は7%増の380万tと依然高水準で拡大するものと予測している。一方、2005年の亜鉛地金生産量は3.2%増の260万t、2005年、2006年の消費量は、それぞれ、15.4%増の281万t、3%増の291万tと予想。鉛、アルミニウムは以下の表のとおり。
     
     

中国のベースメタルの需給見通し  (千t)()内は対前年比

2005年
2006年
生産量
消費量
消費量
2,500(+15.7%) 3,500(+ 6.1%) 3,800(+ 7%)
2,050(+13.3%) 1,650(+ 9.2%) 1,800(+10%)
亜鉛 2,600(+ 3.2%) 2,810(+15.4%) 2,910(+ 3%)
アルミニウム 7,500(+12.4%) 6,500(+ 9.2%) 7,100(+ 9%)
出典:国家発展改革委員会

  また、2005年の非鉄金属製品の輸出入貿易額は450億ドルで前年比24%増が見込まれている。うち輸出額は150億ドル超で同比14%増、輸入額は約300億ドルで同比30%増という予測がなされている。なお、アルミニウムの輸出が減少し、銅およびアルミニウム原料の輸入が今後も増え続けるものと見られる。

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