ニュース・フラッシュ
2005年11月22日
シドニー
久保田博志
南ア・DRDGold社、Emperor社を傘下に
DRDGold Limited(本社南アフリカ、以下DRDGold社)は、11月17日、Emperor Mines Limited(本社クィーンズランド州、以下Emperor社)にPNGにおける金鉱山と探査権益を売却し、代わりにEmperor社の新株を引受け傘下に収めることを明らかにした。
DRDGold社が売却するのは、Porgera金鉱山権益20%、Tolkuma金鉱山とPNGでの探査権益で総額230百万USドル相当。Emperor社は、これらを現金30百万USドル(ANZ銀行融資)と200百万USドルのEmperor社新株発行によって買受けるが、新株はDRDGold社が引受ける。一連の売買契約によって、DRDGold社は、Emperor社の株式90.5%を取得することになる(売買前のDRDGold社の保有権益は45.3%)。
Emperor社はVatukoula金鉱山(フィジー)を保有するが、今回の売買により生産量375,000oz/年、埋蔵量2.2百万t・資源量7.6百万tのオーストラリア証券取引所上場企業のうち第3位の金生産者となる。
今回の売買契約は、金価格の高騰を背景にDRDGold社がアジア太平洋地域での権益獲得を強化する狙いがあると見られている。
