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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2005年11月23日 シドニー 久保田博志

Rio Tinto社、西オーストラリア州で新製鉄技術による商業運転開始

Rio Tinto社(本社メルボルン/ロンドン)は、11月22日、KiwinanaのHIsmeltプラント(西オーストラリア州)が商業運転を開始したと発表した。 新技術のハイスメルト法(HIsmelt)は、Rio Tinto社(同社の100%子会社HIsmelt Corportion社)が20年間にわたり約600百万豪ドルの費用を投じて開発、細粒の鉄鉱石(-6mm)と石炭(non-coking coal、-3mm)を炉(SRV: Smelt Reduction Vessel)内に噴霧して銑鉄を製造するもの。コークス及びペレット製造工程などの前工程を簡略化できること、原料の選択が広がること、オフガスの一部を燃料として利用できるなど環境面で優れていること、生産コストが抑えられることなどの利点があるとされている。 今回商業運転を開始したプラントの生産能力は800,000t/年で3年以内にフル稼働に達する予定。プラントの建設には、Rio Tinto社(60%)、Nucor Corporation(米国、25%)、Mitsubishi Corporation(日本、10%)、Shougang Corporation(中国、5%)らが参加、建設費は400百万豪ドル。 この新プラント開発事業には、オーストラリア連邦政府(50百万豪ドル補助)、西オーストラリア州(用地関係)の支援が行われている

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