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Basic Element(露)、タングステン・モリブデン生産者の復興に向けて投資の可能性を協議
地元業界紙等によると、ロシアのBasic Element(同国最大のアルミニウム生産企業RusAl社などを所有する持ち株会社)を率いるOleg Deripaska氏は11月29日、カバルダ・バルカル共和国のArsen Kanokov大統領とTyrnyauzsky GOK(TGOK)の復興に向けた投資の可能性について協議を行った。TGOKは、かつて旧ソ連最大のタングステン・モリブデン生産者であったが、1990年代初めより実質的に操業活動を休止している。両者は、同GOKの原料基盤であるTyrnyauzskoyeタングステン・モリブデン鉱床(ロシアのタングステン埋蔵量の40%を占める)の採掘と選鉱設備に対する投資の可能性について今後も協議を続けることで合意した。Deripaska氏が現地の状況を確認するためにBasic Elementの専門家からなる調査団を近く派遣する予定だが、同共和国の治安状況が最も懸念されると表明したのに対し、大統領は落ち着いており安定していると応えたとされる。コーカサス地方にあるカバルダ・バルカル共和国は、北オセチア共和国に隣接する。
