キルギス政府、Kumtor金鉱山でのシアル流出事故に対する補償として1百万USドル支払う方針決定

　地元業界紙等によると、キルギスのKumtor鉱山が1998年に起きたシアン流出事故の補償問題についてキルギス政府は住民側との和解プロセスを決定した。Issyk-Kul州のEsengul Omuralyev知事は、同州内の5集落の住民に対して直ちに補償金1百万USドルを支払い、残りの110百万キルギス･ソム(約2.8百万USドル)を2年以内に支払うとの方針を政府が11月16日に決定したことを明らかにした。この事故後の対応をめぐっては、深刻な健康被害に晒されていると訴える周辺住民が鉱山道路や変電所設備を封鎖する事態にまで発展していた。同知事は、鉱山を操業するKumtor Operating CompanyのAndrew Lewis社長は17日に行われた住民側との協議に出席したものの、親会社Centerra Gold社のトップは参加しなかったことを認めた。住民側は、補償金の全額を直ちに支払うよう要求しているとされ、道路封鎖は完全には解除されていない模様。