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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2005年12月5日 シドニー 久保田博志

オーストラリア金産業の危機

 18年来の金価格の高騰にも関わらず、2005/2006年のオーストラリア国内の金産業への投資は約20%の減少になるとの見通しが発表された。
 「Gold Investment Survey for 2005」によると、オーストラリア2005/2006年度の金産業への投資額は前年度18%減少の4,469百万豪ドル(2004/2005年は5,444百万豪ドル)、そのうち初期投資額は30%減少の1,279百万豪ドル(2,920百万豪ドル)、労働者数は11%減少の15,291人(17,286人、金額換算10億豪ドル)と予想されている。
 また、金産業の支出の最大部分を占める操業費用は、オーストラリア国内が16%減少の2,524百万豪ドル、国外が9%増加の396百万豪ドル。探査費用は国内が2%減少の179百万豪ドルに対し国外が40%増加の91百万豪ドルと見込まれている。
 報告書は、国内向け探査費に見られるオーストラリア国内向け金産業投資の減少傾向に加えて豪ドル高も影響して、金産業投資の海外流出が一層顕著になっていると分析している。

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