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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2005年12月7日 シドニー 永井正博

鉄鉱石の高価格、日本が鍵

 地元紙等によると、中国の強い需要に後押しされ、BHP Billiton社とRio Tinto社と日本の製鉄会社との鉄鉱石価格交渉は20%アップする見通し。
 2004年は、日本が高値で契約し、プライスリーダー的な役割であったが、2005年は、日本は急いで決着する必要はないと言うスタンスで、価格交渉中である。
 一方、中国の鉄鋼メーカーは、71.5%の価格上昇を受け、2005年は、もっと強いスタンスで値下げを要求すると予想されている。
 高品質の原料炭は2004年の交渉の後、2倍になった高いレベルが予想されている。BHP Billiton社、Rio Tinto社は過去4年間に58億USドルの投資をし、中国向けに鉄鉱石の生産能力を拡大している。中国の鉄鋼の需要は2005年に10%、2006年に7~10%成長すると見られている。
 Fu Ying在豪中国大使は、鉄鉱石の高価格は中国鉄鋼メーカーに致命的なダメージを与え、彼らが特定国の鉱山に依存しない結果になると警告している。一方BHP Billiton社は、豪州は、ブラジルより中国に近く安いというアドバンテージを持っていると主張している。

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