ニュース・フラッシュ
2005年12月8日
北京
納 篤
中国のアルミメーカー、10%減産へ
中国の主要アルミメーカー23社は、生産量を自主的に10%減らすことで合意した。中国では無計画な生産拡張がアルミナ輸入価格の高騰を招いており、これを是正するための措置としている。また、アルミナの輸入業務は今後、中国五鉱集団公司もしくは中国アルミ業公司が窓口になること等も決めたという。減産の開始時期やその期間については不明。2002年には1トン当たり1,800元だったアルミナの輸入価格は、現在は同6,000元に上昇。中国のアルミ産業は赤字に陥っている。
一方、2005年10月にアルミ産業発展政策が公布されており、電気消費が高い産業として、アルミ産業の無秩序な発展は国家のエネルギー政策と一致しないため、アルミ生産が厳しく制限される事から、各メーカーに対し中国政府から何らかの指導があったのではないかとの憶測も呼んでいる。
